独立行政法人科学技術振興機構が行う事業サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)に本校が採択、
事業が本格的に開始されました(平成24年度)
信州大学農学部と連携したアカデミックセミナー
独立行政法人科学技術振興機構が行う事業にサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)あります。「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(講座型学習活動支援)」(SPP)とは、科学技術、理科、数学に関する観察、実験、実習等の体験的・問題解決的な学習活動を支援する事業です。
平成18年度より実施している「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」の平成24年度募集において959件の応募の中から540件が採択されました。「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」は、児童生徒の科学技術、理科、数学に関する興味・関心と知的探求心などを育成するとともに、進路意識の醸成および分厚い科学技術関連人材層の形成を目的として、学校(小学校、中学校、高等学校など)と大学・科学館などが連携することにより、科学技術、理科、数学に関する観察、実験、実習等の体験的・問題解決的な学習活動を実施する際の経費支援などを行っています。
本事業には2つのプランがあり、プラン初Aは「SPPに採択されたことのない機関による講座(1企画あたりの支援上限額20万円)」、プランAは「体験的・問題解決的な学習活動を中心とする講座(1企画あたりの支援上限額50万円)」を実施します。本年度は、平成24年1月16日(月)から同年2月20日(月)の期間に募集を行い、959件の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会にて選考を行い、プラン初A102件、プランA438件、合計540件を採択しました。
【関連ホームページより文章を引用し掲載】
長野県上伊那農業高等学校では、プランAに応募し、採択されました。
サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)の概要
背景
長野県上伊那農業高等学校は創立117年を迎え、長野県下で最も歴史のある農業高校として地域の農業や地域社会の振興に向け、大きな役割を担ってきた。そしてその役割を果たすために、その時々の要望等を踏まえ、絶えず教育内容の見直しを図りながら教育活動を展開してきている。
当地域は花卉や果樹栽培、畜産などで先進的な農業技術に取り組む営農者が多く、そうした地域の状況を踏まえ、その後継者の育成に向け農業教育の高度化が課題となっている。
その課題解決のため、このSPP事業によって、当校にほぼ隣接して立地する信州大学農学部の先生方を招聘し、その高度な専門的・科学的な理論と実践を学び、より一層充実した農業教育を実現したい。
連携効果
- 生徒が地元地域の農業や豊かな自然を見つめる確かな能力と態度を養い、
地域社会を担う人材の育成に資することができる。 - 大学の先生から講義を受けることにより大学の授業を身近に感じ、
その結果として大学等の上級学校進学への意欲の高まりが期待でき、上級学校で高度な農業技術を学び、
地域の農業後継者となる人材の育成に資することができる。 - 生徒のもっている知的好奇心を喚起し、積極的な学習態度を育成することができる。
- 大学の先生による先進的・科学的な講義を受ける中で、生徒が新しい研究テーマを発見し、
それを探求するきっかけとすることができる。
信州大学農学部との連携に基づく講座
- 井上直人 教授 「雑穀革命―雑穀の機能と健康―」〔場所 上伊那農業高校〕
- 内川義行 助教 「地域の再生と震災復興」〔場所 上伊那農業高校〕
- 竹野誠記 助教 「暮らしを彩る微生物たち」〔場所 上伊那農業高校〕
- 竹田謙一 准教授 「乳牛と人間の関係」〔場所 上伊那農業高校〕
- 中村浩蔵 准教授 「食品と健康の科学」〔場所 上伊那農業高校〕
- 佐々木邦博 教授 「庭園史から見る日本と西洋の庭園の違い」〔場所 上伊那農業高校〕
- 北原 曜 教授 「暮らしを守る森」〔場所 上伊那農業高校〕
- 小林 元 准教授 「地球環境の変遷と森林の二酸化炭素吸収」〔場所 上伊那農業高校〕