長野県上伊那農業高等学校

12/7 アツモリソウ移植

本年8/2に播種した未熟胚からプロトコーム形成を確認し、大きくなってきた個体(1mm~5mm)を播種用培地からプロトコーム育成培地へ移植しました。

成長の過程で自らの成長を阻害する有害物質を出すとされ、苗がだんだん黒く変化してしまうことが確認されています。

本校で培養中のアツモリソウも、プロトコームが形成された培地の一部に黒く変色が見られはじめたので、新しい培地に移植することにしました。

プロトコームは1瓶に3つ程度になるように実施しました。

昨年度は播種したものの、全て枯死またはコンタミネーション(カビなどの汚染)で全滅だったため、校内の大きく育っているプロトコーム苗が少ないので、丁寧に増やしていきたいと思います。

このほかにも、本校で保管しているアツモリソウを旧式ハイブリッド培地へ移植し生育の変化が見られるか試してみました。うまくいけばこれをまた瓶から出して順化させてみたいと思います。

コロナ禍や人事異動で技術継承がうまく伝わらっていない部分もありますが、1つ1つ確認しながら進めています。