長野県上伊那農業高等学校

美ヶ原アツモリソウのプロトコーム(2019.8播種)移植

植物科学コース

11月11、16日

 今年度6月に美ヶ原でアツモリソウの人工交配をし、8月にさやを採取(8/19)、無菌播種(8/21)しました。

 今年は種子に傷があったためかコンタミネーションが多かったので心配していましたが、10月にはプロトコーム形成が無事確認でき一安心。そして、プロトコームも大きくなってきたので今回、プロトコーム育成培地へ2日間に分けて移植しました。
培養瓶1本に3個のプロトコームを移植し、100本以上できたので順調に生育すれば300個体となります。

 先輩方が改良したプロトコーム育成培地で枯死率が下がったとはいえ、コンタミネーションによる枯死も多いので、緊張した作業となりました。また、昨年の作業では慎重になりすぎてピンセットを火炎殺菌を何度もすることで、熱でプロトコームが焼けてしまい枯死してしまったと考えられる検体がたくさん出てしまいました。

 そこで今年は、専門家の方のアドバイスを元に一人あたりピンセットを4本準備して、火炎殺菌してから十分に冷まして使用することを徹底しました。
枯死率が下がり、たくさんの苗が育成されることを期待します。

実習風景