長野県上伊那農業高等学校

「長野県内高等学校の再編検討に対して同窓生の想い」

あゝ我が麗しの林業科

林業科の科名が、平成に入ってから変わり寂しさを感じている私であります。
約四十四年前林業科へ入学しました。当時はA組からF組の六クラスありF組でした。
林業科には科歌があり先輩からしっかりと教えていただきいまでも林科の歌と小黒演習林の歌は歌えます。
伊沢演習林では毎年六月に全校作業があり林科の生徒は各クラスに担当としてついて力を発揮しました。
小黒演習林では一年生三年生の合同宿泊作業があり、山林作業の安全管理について学び落石事故等について落石のときは大きな声で落石と叫ぶようにいわれ山にはこんな決まりがあるんだと、感動しました。
また最終日、火を焚いて林科の歌、小黒演習林の歌、を三年生と大きな声で歌い林科の絆を深めました。

ここに林科の歌と、小黒演習林の歌を紹介させていただきます。この歌は、科名が変わっても、引継いでいつてほしいと思います

林科の歌


雄々しく そびゆる赤石の
清き流れの三峰の瀬に
その名も高き 我が母校
築きあげんわれらが林科

小黒演習林の歌


深山の奥の谷深く泡立走る山河の     
岸の巌ほは雲をさえ     
泣くはかっこうほととぎす     
生命溢るる天地の中に鎮まる     
山の寮

この大きな歌詞のように、上農が、益々発展して行くことを祈願します。

寄稿者 昭和51年 林業科卒業 有賀 清 さん

林業科の授業、実習風景